2011 . 04 . 17

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パンの新作、ローズマリーのベーグルです。輪っかの形に生地を作り、茹でてからオーブンで焼き上げています。バゲットよりも、さらにもちっとした食感で作りました。ローズマリーの風味が全体に漂っています。単独でも十分に軽食となる、つい食べたくなってしまうような食事パンです。ぜひお試しください。現在はお食事のお客様と、ご予約での販売とさせていただいています

nana
 
 
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 パリの「サブウェイ」

東京の景色は油断しているとすぐに変わってしまう。運転するのではなくて助手席に座りたくなるときがある。でもあまり変わりすぎているものは見たくないような気持ちもある。ぼろぼろになっているのに僕はずっと使っている道路地図を買い替えられない。もうない道だってたくさんある。銀行の名前を見つければ地図が歴史の本になる。そして今年は地下鉄の呼び方が変わった。
リュック・ベッソンの「サブウェイ」ではパリの地下にもうひとつの違う舞台がある。ベッソンのほとんどの作品には日常に対してのもうひとつの世界がある。その世界の映し方がベッソンのイメージになっている。特別に好きな監督ではないけど、映画というものが監督の力によって出来ていることをわからせてくれる監督のひとりだ。
ベッソンをアメリカ的と言って敬遠するひともいる。それまでのフランス映画は台詞の力がそのまま映画の魅力になることが多かったけど、ベッソンはそういうふうには映画を作らなかった。きっとベッソンはたくさんアメリカの映画を見てあこがれてきたのだろう。でも初めてフランスから離れた「レオン」にはベッソン作品としての魅力が少なかった。そのかわりに「フィフス・エレメント」はベッソンの脳みその中を見るような楽しい映画だった。もうもうひとつの別世界を描くとしたら古い歴史ぐらいじゃないのかなと思ったら「ジャンヌ・ダルク」が用意されていた。僕はこれだけは観ていない。
フランスを捨てたように言われるベッソンの作品にはアメリカの映画とも違う独特の空気がある。ニキータは暗殺者にはならなかった。きっとベッソンは胸が大きくなくて髪の毛が長くなくて大人になりきっていないような顔の女性が好きなのだろう。それだけでもアメリカの映画とは違ってくる。
でも「サブウェイ」のイザベル・アジャーニは言葉が必要ないくらいに美しく撮られている。映画としての魅力もあるしフランスらしさもちゃんとある。目をつぶっていても映画を想像できるような音楽もついている。フランスのラジオで毎日流れているのは「shape of my heart」ではなくて「it's only mystery」だ。それまでのフランス映画ともアメリカの映画とも違う「サブウェイ」が僕はベッソンの作品ではいちばん好きだ。
何よりも魅力があるのはタイトルを「メトロ」にしなかったことだ。それはとてもベッソンらしいしこの映画のイメージを教えてくれる。そしてそう思えるのはきっとパリという街とパリのメトロの景色に変わらないイメージと魅力が付いているからだ。